同質効果とは?

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 同質効果とは音楽療法の用語で、暗い気分のときには暗い音楽を聞いた方が心が落ち着くというもののようです。
 1950年ごろアルト・シューラーというという精神科医が提唱した理論で、今でも支持されている考えです。同質の原理とも呼ばれます。

 例えば仕事や恋愛で失敗して大きく疲弊したときは、自然と暗い曲の方が好ましく感じられるというものです。

 音楽以外の心理学の世界でも言われる通り、人間は自分と共通の要素を持つものに対して好感を持ちます。これは類似性の法則と呼ばれるものです。

 この類似性の法則と同様に、自分のテンションと同じ曲を心地よく感じる、ということが音楽心理学の世界でも確認されているようで、その一面が同質効果として現れています。

 というわけで、悲しい気分のときは暗い曲を、明るい気分のときは明るい曲を好むとされます。反対に悲しい気分、鬱気分の人に明るい曲を聴かせることは逆効果とされています。

ただし、これにはいくつか但し書きが付きます。

  • 歌詞がないまたは内容がわからない曲のほうが同質効果の影響が大きく出るようです。歌詞が分かるものでは脳内がリラックスできないためです。
  • 明るい曲とはテンポが速く、長調の曲です。暗い曲とはテンポが遅く短調の曲です。また、共感性を煽るために曲に強弱があるほうが好ましいとされます。
  • 明るい曲を聴くことで気分を変える「異質への転導」と呼ばれる段階の治療もあります。同質の曲(悲しい気分に対する悲しい曲)は寄り添うためで、異質の曲は視野を広げるために使われるようです。同質の曲で気分を落ち着かせてから異質の曲で気分を変える、という使い方をするようです。

さいごに

 同質効果の理論では、自分の感情に共鳴する音楽を聴くことで自分の安全性を確保しているのだと思います。普段から遅いテンポの曲を聞いている人は落ち着いた考えをしているし、アップテンポの曲を多く聞く人はテンションが高めの人なのでしょう。また、社会的にも暗い曲がブームの時代は暗い時代なのかもしれません。

 映像や小説など、音楽以外でも同じような理論があると思って調べたのですが、適当にググっただけでは見つかりませんでした。考え方は同じなのできっとあてはまるんでしょう。

 気分がひどく悪いときは暗いコンテンツを見て、気分がある程度落ち着いたら明るいコンテンツを見る、という流れにするといいのかもしれません。

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