回避性パーソナリティ障害とは

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 回避性パーソナリティ障害はパーソナリティ障害の一つです。自分に自信がなく他人との接触を恐れるタイプの人です。

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特徴

失敗を極度に怖れる

 自分に自信がなく失敗するくらいなら初めから何もやらない方がいいと思っています。 社会で生きる中で楽しみよりも苦痛ばかりを感じます。 チャレンジ精神とは正反対の性格と言えるでしょう。社交不安症と回避性パーソナリティ障害はほとんど同じ症状といってよいと思います。

自分に対して否定的

 自分が無能力で取り柄がなく失敗する、嫌われるという思いがあります。一つの事柄に対して自信がないというよりも、「自分は何をしてもどうせだめだ」という考えを持っていると言えます。

人を避ける

 本心では他人との触れ合いを求めているのに、自分に自信がなく他人から愛されないと思い込んでいるため、深い対人関係を避けます。時には好意を持って接してくれる人に対しても拒絶してしまいます。どうせ自分は嫌われるという思いがあり他人の好意を素直に受け入れられないためです。

診断基準

 以下の7つのうち、4つ以上を満たすと自己愛性パーソナリティ障害と診断されます。

  • 批判、避妊、拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける
  • 好かれていると確信できなければ人と関係を持ちたいと思わない
  • 恥をかかされること、ばかにされることを恐れるため、親密な関係の中でも遠慮する
  • 社会的状況で批判されたり,拒絶されたりすることへのとらわれがある
  • 不全感のために、新しい社会的状況で抑制的になる
  • 自分は社会的に無能力である、人間的に長所がない、または他の人より劣っていると思っている
  • 恥をかく可能性があるために、個人的な危険を冒すこと、または何か新しい活動に取り掛かることをしたがらない。

分類

依存性、強迫性と同じく「不安型」のパーソナリティ障害に分類されます。
それぞれのタイプとの違いは下記のとおりです。

  • 強迫性にある強迫的な考えは回避性の方にはありません
  • 回避性が他者との接触を拒むのに対し、依存性の方は他人に世話をしてもらうことを望みます
  • シゾイドは他人に興味がないことで孤立するのに対し、回避性は他者による拒絶、批判を恐れるために孤立します

割合

 回避パーソナリティ障害は3%程度の人に発症します。女性の方がやや多いとされています。

原因

 身近(特に兄弟姉妹)に華やかで称賛を求める人がいたために、その人の影のような存在として育ち、自分は劣った存在だという認識を持ってしまったケースがあります。

 そういう環境では本人は褒められることなく育ちます。意識的、または無意識的に低く評価されることが積み重なり自身の喪失につながります。

 また、トラウマ体験が関わっていることもあります。これは強烈な単一の出来事のこともあれば、長期にわたる不快な体験のこともあります。いじめや親による過剰な教育の結果、努力することに不快感が現れています。

接し方

 本人の主体性を尊重することが大切です。本人が何をやりたいのかということを読み取って本人の意思決定能力を回復させることで徐々に自信を回復していきます。

このタイプの人に義務を説いたり否定的な言い方をしたりすることは避けた方がよいでしょう。肯定的な言い方で本人のやる気を引き出すことが重要です。

治し方

 失敗を恐れるのではなく、失敗から学ぶ意識を持つことが大切です。失敗が悪い出来ごとにつながるという考えから、失敗をすることで成功の可能性が高くなるという考えに変化させていくと、失敗に対する恐怖が和らぐと思います。
 何もしないという選択をすることでトラブルが起きることも念頭においておくといいかもしれません。

 一つの出来事に対して失敗したイメージを持つと他の出来事においても自信を喪失してしまうことがあります。
 しかしその反対に上手くできていること、得意なことが一つあれば、それを心の逃げ道として使うことができるでしょう。それにより自分に余裕が生まれて物事への挑戦につながります。

さいごに

 回避性の性質を持つ人は近年増加しているような気がします。結婚をしない人が増えている背景にも回避性の性質が関わっていて、結婚して幸福になる可能性を求めるより、独身として今の幸せを維持することを選んでいるのだと思います。

 失敗を恐れるあまり何もしないという選択をする、ということはその選択ができるだけの安定があるということです。多くの人は本当に必要に駆られたら行動を起こすと思うので、自分でその状況を作ることも選択肢の一つになるかもしれません。

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