統合失調型パーソナリティ障害とは

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 統合失調型パーソナリティ障害はパーソナリティ障害の一つです。スキゾタイパルパーソナリティ障害とも呼ばれます。統合失調症の一歩手前、または統合失調症を発症しやすい性質を持ちます。
 統合失調質 (シゾイド/スキゾイド) パーソナリティ障害とは別物です。

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特徴

奇妙な認知と思考

 統合失調型の人は頭の中が奇妙な思考で満ちており、それが生活や構想に影響を及ぼしています。頭の中の思考は非常に活発で頭の中で対話していたり自分に向かって話しかけたりしています。

浮世離れ

 内的な思考の中で生きている統合失調型パーソナリティ障害の方は、精神性が高く非現実的なことを考えています。常識的な考えにとらわれず独特なものの見方をすることが多いです。
 独特なものの見方をするため、変人として視られ孤立したり疎外されたりすることもありますが、ある程度現実的な視点を持つこともできます。そのため独特の感性を活かして活躍することも少なくありません。

人目を気にしない

 ファッションには無頓着で人目を飾ることに時間や労力をかけません。周囲に合わせることをしないマイペースな性格であるため集団行動よりも個人でできる仕事を好みます。

診断基準

以下の9つのうち、5つ以上を満たすと統合失調型パーソナリティ障害と診断されます。

  • 関係のなさそうな二つの出来事に関係があると思い込む(関係念慮)
  • 魔術を信じるなど奇妙な信念を持ち、行動に影響する
  • 普通でない知覚体験、身体的錯覚をする
  • 奇妙な考え方と話し方
  • 疑い深さ、妄想的観念
  • 状況に相応しくない感情または感情の幅の狭さ
  • 奇妙,風変わり,または独特の行動または外見
  • 第1度親族を除き,親しい友人または相談相手がいない
  • 慣れによって緩和することがなく,主に妄想的恐怖に関連する過度の社交不安

分類

 妄想性・シゾイドと同じく「奇異型」のパーソナリティ障害に分類されます。
 それぞれのタイプとの違いは下記のとおりです。

  • 妄想性には統合失調型にある知覚や思考の歪みがありません。
  • シゾイドにも統合失調型にある知覚や思考の歪みがありません。

割合

統合失調型パーソナリティ障害は3%程度の人に発症します。男性の方が若干多いとされています。

原因

 統合失調型パーソナリティ障害は統合失調症に近い遺伝的素質を持ちながらも、環境因子によって統合失調症を発症していない状態と考えられます。そのため他のパーソナリティ障害に比べて遺伝的な要因が大きいようです。

接し方

  このタイプの人は現実よりも抽象的な話、非現実的な話を好みます。そして、発想力が豊かであることが多いです。彼らの突飛な思い付きを笑って聞き流そうとはせずに耳を傾けてあげると、あなたにとっても相手にとってもうまくいくことでしょう。彼らの独創的なアイデアに現実的な修正を加えるようにアドバイスをすることで成功へと導くことができるはずです。

治し方

 日常的な雑務や現実的な処理が苦手なため、アイデアがただの空想で終わってしまうことが多いでしょう。そのためいかに現実的な問題に対処することができるかが重要となります。一つ一つの小さな日常的課題をこなすことでその能力が鍛えられるでしょう。

 また、マイペースで協調性のない性質からつい他人を避けてしまいがちになりますが、孤立が進むとうつ病や被害妄想などの二次的被害が発生してしまうため注意しましょう。

 同じ環境にいることが苦手なことも多いので、 いったん世間との関わりを最小限にしたり転職などをしたりして、環境を切り替えることでリセットを行うことも、自分がつぶれなくなるようにするために重要です。周囲と適切な距離感を築けるように気をつけましょう。

さいごに

 統合失調の名前がつく通り、統合失調症のような性質を持っています。一方で統合失調性(シゾイド)パーソナリティ障害とは別物なので名称が非常にややこしいですね。双方はそこまで似ているわけではありません。
 独特の認知能力を持つ統合失調型パーソナリティ障害は他の人とは異なる感性を持つことになります。それが利点にすることができると創作的な才能が開花することも多いそうです。

 このサイトの疾患名はMSD-5という疾患基準を使っていますが、2020年ごろに日本語化される新基準(ICD-11)では精神疾患の分類も整理されています。MSDとICDは異なる団体が決めている基準ですが、基本的には新しい基準の方が整理されています。このへんの疾患がどう整理されているか気になりますね。

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