貧乏ヴィーガン食生活、試してみる（10日目）

　最近ヴィーガンに関して良くも悪くも話題になってますね。詳しく知らなかったのでちょっと調べていたら、食生活を真似てみたくなったので試してみました。
　5/31から始めていて、この記事の執筆時点では9日間です。

　主目的は「肉、魚、卵を断つことで体調や性格が変わるのか」という実験です。最低一カ月くらいは続けようかと思います。努力目標としては二カ月ですが、飽きたら終了します。

ヴィーガンとは？

　ヴィーガンは一言でいうと菜食主義者のことです。似た言葉としてベジタリアンがありますが、食べられるものが異なります。

　ヴィーガンは肉や魚を食べないことはもちろん、動物由来の食べ物、つまり卵やかつお節も使うことができません。
　ちなみに革ベルトなどの動物性由来の衣料品も禁止する派閥もあるようです。今回は食事にのみ注目しているため、食品以外の動物由来の製品は許可します。

　ベジタリアン、ヴィーガンの違いは下記の表のとおりです。

　今回は自分式ヴィーガンルールということで、特別にめんつゆとだし入り味噌は許可しています。これらの成分を見てみるとカツオエキスが入っているので、本来ヴィーガン的にはアウトです。ですがあまり頑張って食材を選ぶと、食費がかさんだり気力がなくなったりするので、このくらいは良しとします。
　また、はちみつなどの虫由来製品は食べないようにします。成分表を見て植物由来だと確信ができなかった場合は気にしないで食べることにします。

各食品のタンパク質の含有量

　食材を選ぶうえで一番気にしたことは、値段あたりのタンパク質の量でした。肉も卵も使用することができないため、ある程度のタンパク質を確保するには豆腐を多用せざるを得ませんでした。以下に100円当たりのタンパク質量を記載します。

　表のとおり、大豆製品は肉に劣らずコスパがよさそうです。ピーナッツもいいのですが、ご飯のおかずとしてはいまいちなのであまり使っていません。
　食パンもコスパがいいのですが、ご飯をメインに食べていきたいので除外します。というわけでしばらくはご飯、豆腐、適当な野菜(キャベツや白菜)をメインに食べていきます。

　ただし、上の表はタンパク質の量だけしか考えておらず、アミノ酸スコアであったり、タンパク質の吸収のしやすさは考えていません。

　大豆製品にはレジスタントプロテインと呼ばれる体内に吸収されず食物繊維のようにふるまうタンパク質が多く含まれるようです。他にも別の栄養素との相互効果などを考えるとキリがないので、あまり深く考えないようにしたいと思います。

さいごに

　ヴィーガンの思想、ヴィーガニズムは「動物愛護」の観点から生まれたものだと思っていましたが、実際にはいろいろな考えが入り混じっているみたいですね。
　「単純に健康がいいから」という考えや「畜産業が自然環境に悪影響を与えるから」という考えなどがあるようです。

　このようにヴィーガンも一枚岩ではないのですが、この点を無視しているせいでtwitterでのバトルが議論にすらなっていないような印象です。
　例を挙げると、

ヴィーガンA「動物がかわいそうだから肉食べるのやめろ！」
　　一般人A「でも肉うまいじゃん。それに肉食った方が健康にいいし」
ヴィーガンB「ヴィーガン食のほうが健康にいい！」

みたいな感じでヴィーガンBが余計なことを言うせいで論点がずれるケースや

 ヴィーガンA「動物がかわいそうだから肉食べるのやめろ！」
　　一般人B「お前の思想を押し付けるな！」

というように動物愛護を社会に対して広めようとするヴィーガンに対して、個人の権利を主張するような反論をするせいで、議論の場がずれているケースがあるように思います。まあこれはヴィーガニズムのデモに限ったことではないですね。

　私としてはガチョウに強制的に餌を食べさせてフォアグラを作ったり、効率化のためにオスのヒヨコをシュレッダーにかけることは残酷だなぁと思いますが、お肉は食べたいですね。今回のヴィーガン食生活が終わったら普通の食生活に戻すと思います。

　お肉は高級品と言われて育ったうえに食事にはあまり興味がないため 、ヴィーガン食を続けることは今のところ難しくないです。できたら食生活変化の前後で腸内細菌叢（腸にどんな大腸菌があるか）がどうかわるかを調べてみたいと思います。